つねぴーblog@内科専門医

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収縮性心膜炎で蛋白漏出性胃腸症となる理由

収縮性心膜炎で蛋白漏出性胃腸症となる機序

 

収縮性心膜炎とは慢性的な炎症により心膜が線維性に肥厚、癒着、石灰化して心室の拡張が障害される疾患である。特発性が50%を占めるが、結核が原因となることも多い。

 

収縮性心膜炎では心室が広がらないので心臓に帰りたくても帰れない静脈がうっ滞して中心静脈圧が上昇する。それにより腸管壁のリンパ管もうっ滞を起こすことになり、腸管壁の中にある血漿タンパク質を含んだリンパ液が腸管表面からだらだらと漏れてしまうのである。(→蛋白濾出性胃腸症)