肝庇護とは何か
C型肝炎の治療においてインターフェロン療法が無効であった時に考慮される。肝庇護薬療法としてグリチルリチン製剤とウルソデオキシコール酸がある。
グリチルリチン製剤
グリチルリチン製剤は肝細胞膜に作用することで肝細胞外へのAST、ALTの流出を抑制する作用に加えて、細胞保護作用、抗炎症作用などの効果を発揮する。ただし、グリチルリチンはアルドステロン様の作用があるので副作用として偽性高アルドステロン症がある。
ウルソデオキシコール酸
ウルソデオキシコール酸は胆汁の排泄を促進する作用があるので、胆汁がうっ滞する肝臓疾患でよく用いられる。しかし、経験則的にウルソデオキシコール酸にはAST,ALTを低下させる働きがあることが認められ、慢性肝炎治療としても用いられるようになった。