癌真珠とは何か
癌真珠とは何か
癌真珠とは扁平上皮癌で見られる所見であり、核を含んだ角質からなる同心円上の構造物である。
扁平上皮癌の組織的特徴として角化があるが、これはがん細胞の細胞質においてケラチンが蓄積することによる。ケラチン産生の亢進している扁平上皮細胞が密集して円形の集団となると、顕微鏡レベルでは真珠の玉の様に見えることから癌真珠と呼ばれるのである(ケラチンはHE染色で赤く染まる)。また、扁平上皮癌の他の所見としては細胞間橋形成やシート状配列も代表的。
(*ケラチンとは上皮細胞の中間径フィラメントであり、細胞骨格を構成するタンパク質の1つである。)
画像はhttp://www2.plala.or.jp/oniwa-kokko/より引用
因みに本物の真珠はこんな感じです。・・・。
画像は神明花真珠 / 神明真珠養殖漁業協同組合より引用