つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

フリードマン曲線とは

フリードマン曲線とは

 

フリードマン曲線とは分娩の進行状況を評価するためのグラフ

分娩の経過とともに子宮の開口度児頭の下降度を比較したものであり、横軸に分娩経過時間、縦軸に子宮口開大度、児頭下降度をプロットしてグラフを作成する。

 

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図はhttp://www.oshio-w-c.net/original9.htmlより引用

 

分娩経過が正常であればプロットはシグモイド型(S字)になる。

分娩開始時(準備期)は子宮収縮が弱く、頸管の開大も緩徐であるが、次第に子宮収縮の頻度・強さが増していき、子宮口が4cm程度になると加速的に子宮口は開大し、児頭も大きく下降する。

 

 分娩の進行過程は潜伏期と活動期に分けられる

潜伏期(latent phase)は子宮口が2.5cm開大するまでの時期。胎児の状態は固定で、第一回旋である。 

活動期(active phase)は子宮口2.5cm以上開大している状態である。

児頭の状態は嵌入であり、第二回旋している。子宮口は活動期に急速に広がり、児頭も大きく下降する。

  

☆フリードマン曲線で異常と判定される場合でも実際は問題がないことも少なくない。実臨床においてはフリードマン曲線を鵜呑みにせず、児頭骨盤不均等があるかないか、胎勢はどうかなど他の点と総合的に判断することが多いようである。