睡眠時無呼吸症候群の不眠にジアゼパム禁忌の理由
睡眠時無呼吸症候群の不眠にジアゼパム禁忌の理由
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒以上の無呼吸が繰り返され、睡眠が浅くなることにより日中に過度に眠くなってしまう症候群のことを言う。
原因としては閉塞型と中枢型に分類されるが、閉塞型とはアデノイドや肥満などによって気道が閉塞している状態、中枢型とは中枢神経系の疾患などにより呼吸が停止している状態のことを言う。
写真出典:http://www.tsukamoto-jibika.com/free4.html
頻度的には閉塞型による睡眠時無呼吸症候群がもっとも多い。
肥満の場合、治療としては減量や経鼻的持続陽圧呼吸(CPAP)が第一選択として選ばれる。一方で、ジアゼパムのような睡眠薬は筋弛緩作用も持つために舌根沈下が起こり、気道閉塞を引き起こしてしまうので原則用いられない。