網膜中心動脈閉塞症でcherry red spotとなる理由
網膜中心動脈閉塞症でcherry red spotとなる理由
網膜中心動脈閉塞症とは網膜の動脈が動脈硬化による遊離塞栓や心原性の血栓などにより閉塞し、急激な視力低下をきたす疾患である。
眼底所見としては閉塞した動脈の末梢領域に血液が供給されないために蒼白化するが、一方で中心窩の血流は二重支配であり、脈絡膜からも栄養を供給されているので色調は正常に保たれる。黄斑部が白くなるのに中心窩は正常に赤いのでこれをcherryred spot(桜実紅斑)という。この赤いcherry spotは正常というのがポイント
上の写真はhttps://www.pinterest.com/pin/68398488064703381/より引用
治療としては少しでも血流をあげるために眼球マッサージ、血管拡張薬、O2投与(脈絡膜側からの血流あげるため)、血栓溶解薬などがある。