つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

弱視の原因とその機序

弱視の原因とその機序

 

小さい頃に目を使わなかったために大脳視覚野の発達障害になる状態をいう。視力は生まれてから外界のものを見ることにより発達していくが、とりわけ生後6週間〜1歳半頃までに特に発達が進むといわれている。

 

原因には以下のものが代表的である。

先天性白内障:光が網膜に届かないので像を網膜で鮮明に結ぶことが出来ずに大脳視覚野の発達が障害される。同様に角膜混濁、高度な眼瞼下垂なども同様の理由で弱視になりうる。

遠視:高度な遠視があると、網膜黄斑部に鮮明な像を結ぶことが出来ないのでやはり視覚野は正常に発達しない。高度の乱視でも同様に弱視になりうる。

不同視:左目と右目の屈折率の差が大きいと(特に2.00D以上)不同視となる。するとぼやけている方の目は自然と使わなくなってしまうのでそちらの目が弱視となる。

斜視:斜視だと視軸がずれることにより黄斑部に同じ像が結ばれない。そうすると複視をさけるために視覚中枢で斜視眼にたいして抑制がかかり、斜視眼に対応する中枢神経系の発達が遅れる。内斜視で特に起こりやすい。