稽留熱、弛張熱、間欠熱、回帰熱の違いと原因
稽留熱、弛張熱、間欠熱の違いと原因
「看護学生のために」さんより画像引用
http://shiratorik-kango.blog.so-net.ne.jp/2013-05-17
稽留熱:この熱型では発熱がほぼ変動しない。
定義としては37度以上の熱でなおかつ日内変動が0.3度以下のもの。原因としては大葉性肺炎、腸チフス、粟粒結核、細菌性髄膜炎などがある。
弛張熱:37度以上の発熱があり、日内変動が1度以上あるもの。名前の通り弛んだり、張ったりする熱型。多くの感染症や悪性腫瘍はこのタイプの熱型を示す。
間欠熱:日内変動が1度以上あり、なおかつ最低体温が37度以下まで下がる熱型。つまり発熱と平熱状態を行き来する状態となる。マラリア感染症、膿瘍形成などが間欠熱の原因となりうる。
回帰熱:数日間の発熱期間があり、その後に同じ無熱期間があるもの。原因としてはホジキンリンパ腫のPEL-EBSTEIN熱、腸チフスの再発、ボレリア感染症など。
おまけ)
消耗熱:間欠熱または弛張熱のうちで体温の変動が大きく、1日1.4度以上の変動幅になる熱型である。