つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

出血性ショックにノルアドレナリン禁忌の理由

出血性ショックにノルアドレナリン禁忌の理由


食道静脈瘤が破裂するなどして出血性ショックとなった場合、治療の原則は輸液、輸血である。ノルアドレナリンは血管収縮性が強いので一見理にかなっていそうであるが、ショックで血の巡りが悪いのにさらに末梢組織の血管が収縮して組織乏欠(血が余計に行かなくなってしまう)となり禁忌。また、モルヒネは血管を拡張させる働きがあるが、これもますます血圧を低下させてしまうので禁忌。繰り返しになるが原則は輸液、輸血。

ちなみに、出血性ショックではなく、アナフィラキシーショック(末梢血管拡張性ショック)においてはノルアドレナリンは使いうる。