つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

肺ガンでビタミンD活性が低下する機序

肺ガンでビタミンD活性が低下する機序

扁平上皮癌では腫瘍細胞がPTHrPを過剰産生することが知られている。PTHrPとは副甲状腺ホルモン(PTH)と共通の構造をもつタンパク質でPTH受容体を介して作用する。PTHの作用で骨吸収促進して高カルシウム血症が引き起こされる。血液中のカルシウムが高値であるために、腸管からのCaやPを吸収する必要がないのでビタミンDの活性化も低下するのである。

おまけ)
1,25(OH)2D3 (=ビタミンD)の役割は
・腸管からカルシウムとリンの吸収
・腎臓に於けるカルシウムの再吸収
・骨吸収+骨形成=骨のリモデリングの促進
である。