過換気症候群でTrousseau徴候(助産婦手)となる機序
過換気症候群でTrousseau徴候(助産婦手)となる機序
過換気症候群とは精神的なストレスなどを誘因として過呼吸の状態になる病態である。過呼吸によりPaCO2が低下し、呼吸性アルカローシスとなる。アルカローシスではH+が足りなくなるので、アルブミンがH+と解離し、アルブミンとCa2+の結合が促進される。すると遊離カルシウムイオンが減少するのでテタニー症状となるのである。Trousseau徴候とは手指が硬直する徴候で、Ca減少(テタニー症状)のうちの1つである。