つねぴーblog@内科専門医

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睡眠時無呼吸症候群で早朝の頭痛が起こる機序

睡眠時無呼吸症候群で早朝の頭痛が起こるメカニズム

 


睡眠時無呼吸症候群(OSAS)とは睡眠時に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上みられる症候群。睡眠時にいびきが目立ち、また睡眠が浅いことから昼間に傾眠傾向となる。

換気効率が悪いので低酸素血症、および高炭酸ガス血症となる。CO2は血管拡張作用があるので起きる直前でCO2が一番たまっている早朝に頭痛を引き起こす。

(CO2が血管を拡張させる仕組み:延髄の呼吸中枢はCO2濃度で呼吸の調節をしているので、PaCO2が上昇すると、呼吸が足りていないと判断し、呼吸回数を増やしさらに血管を拡張して末梢臓器に血液を送って酸素の供給を保とうとする