つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

狭心症検査でアデノシン負荷をする理由

冠血流予備能の検査でアデノシンを付加するのは何故か

 

アデノシンは血管平滑筋を弛緩させることにより、細動脈の拡張を拡張させる働きがある。アデノシンを投与することにより3倍以上の冠血流量の増加が期待される。

冠動脈に狭窄があると、狭窄部位より末梢の血管では何とか血流を保とうと常に最大限の拡張をして血流低下を防いでいる。よって狭窄している冠動脈にアデノシンを付加しても血管の拡張はみられない。一方で、狭窄していない正常な方では血管が拡張して血流も増大する。アデノシン負荷心筋血流SPECTでは健常部と狭窄部の血流差を可視化することで冠動脈狭窄を非侵襲的に診断することができる。