つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

縦隔とその分類

縦隔は左右の肺の間に当たる部分の事を言い、上部を胸郭上口、下部を横隔膜、左右を縦隔胸膜、前方を胸骨後面、後方を脊椎前面で挟まれた部分のことである。

 

*胸郭上口とは第一胸椎、第一肋骨、胸骨柄上縁で囲まれている(医師国家試験に出題されてます)。縦隔胸膜とは肺の壁側胸膜のこと。

 

壁側胸膜と臓側胸膜の違いがわからない方はコチラを参照

 

縦隔は上縦隔、前縦隔、中縦隔、後縦隔の4つに分類されるが、この分類は便宜的なものであり、教科書によって記載が異なる。縦隔腫瘍取扱規約によると、以下のような区分になっている。

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縦隔上部:左腕頭静脈下縁が気管支正中と交差する高さまで

前縦隔:心臓の後縁より前部

中縦隔:前縦隔と後縦隔の間

後縦隔:胸椎の椎体前面から約1cm後方の線より後部