脳下垂体後葉ホルモンとその覚え方・ゴロ
脳下垂体後葉ホルモンと語呂合わせ
■脳下垂体後葉ホルモンの合成と分泌
脳下垂体後葉からはオキシトシンとバソプレシンが分泌される。よく勘違いされることではあるが、下垂体後葉で作られているわけではない。
視床下部の視索上核・室傍核という神経細胞にてホルモンが産生された後に、軸索を通って後葉に貯蔵され、その後血管に分泌されるという流れである。
■後葉ホルモンの働き
バソプレシン:通称AVP(arginine vasopressin)とも言う。これは腎臓の集合管細胞V2受容体に結合して水の再吸収を促進する。その結果、体内の水が維持され、また尿量が減少することとなる。多く分泌されすぎてしまうと血漿浸透圧が低下、分泌されないと多尿、脱水などになってしまう。
オキシトシンの働き
オキシトシンは乳腺の平滑筋を収縮させ、乳汁を乳管、乳頭へ分泌させる働きがある(=射乳)。また、子宮の平滑筋を収縮させることにより分娩の進行を早める・胎盤盤出後の出血を抑えるはたらきがある。オキシトシン分泌に関しては過剰でも少くても特に問題はないとされている。
■語呂合わせ・覚え方
その1:後ろにおばけ
後ろ=後葉
お=オキシトシン
ばけ=バソプレシン
その2:オバちゃんは後ろから
お=オキシトシン
ば=バソプレシン
後ろから=後葉
こちらも合わせてどうぞ