肺炎と間質性肺炎の違い
肺炎は病変の部位によって間質性肺炎と肺胞性肺炎に分けられる。
肺胞性肺炎はいわゆる肺炎である。肺胞腔内に炎症細胞が浸潤している状態である。
一方、間質性肺炎は主に肺胞を取り囲む間質に炎症が起こる。
病態の違い:
間質性肺炎:マクロファージや好中球などの炎症細胞の活性化によって間質を中心に炎症が起こる。炎症が慢性化すると不可逆的に間質が線維化し、肺胞の虚脱、構造破壊、気管支破壊などが起こる。
間質性肺炎の原因としては、じん肺や過敏性肺臓炎、放射性肺炎などが有名。原因不明なものを特発性間質性肺炎という。
肺胞性肺炎は微生物の感染によって肺胞内に炎症が起きている状態であるが、通常は抗菌薬投与などにより治癒する。