肺嚢胞症とは〜ブラとブレブの違い|
肺膿疱症とは…
肺内に肺嚢胞(内部に期待や液体を有する袋状の構造物)が形成される疾患の総称。
気腫性肺嚢胞、気管支性肺嚢胞、リンパ管性肺嚢胞などの分類があるがほとんどは気腫性肺嚢胞。
ブラとは…
ブラは肺胞壁が破壊されて融合した結果生じた含気空間で、アパートの部屋と部屋の薄い壁が破けて部屋同士がつながったような状態。アパートの外壁に相当する外壁の構造は保たれる。ブラは時に大きくなり、その容量が片側胸腔の1/3を超えると巨大肺嚢胞と呼ばれる。
ブレブとは…
胸膜弾力版と限界弾力板の間に生じた含気空間で、ちょうどアパートの外壁を破壊して次の間をつくったようなもの。なお、ブレブも臓側胸膜内にできる空間であり、臓側胸膜下の気腔ではない。ブレブの多くはブラが進展して限界弾力板を破壊し、チェックバルブ様(一方的に空気が流入する状態)になって生じる。
ブラもブレブも基本的に無症状。ただし、多発したり、巨大化したりすると肺を圧迫するために息切れをきたすことがある。すでに限界弾性板が破壊されているブレブはもう一枚の胸膜弾性板が破壊されるだけで気胸を生じる。一方、限界弾性板の中にあるブラはその分だけブレブよりも気胸を起こしにくい。