アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の病態生理
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症とは…
アスペルギルスによって発症する呼吸器疾患のうち、アレルギーの機序によるもの。気管支・肺にアレルギー反応をお越し、喘息様症状と好酸球増加を伴い、一過性の肺浸潤像を示す。
病態生理
1:アトピー型喘息患者がアスペルギルスを吸入し、アスペルギルス特異的なIgEが産生される。
2:大量に作られたIgEがアスペルギルスに反応して喘息発作を引き起こす(=1型アレルギー)。喘息により気管支内の分泌が亢進し、菌が育ちやすい環境になりアスペルギルスはますます増殖していく。
3:増殖したアスペルギルスに対するIgGが産生され、菌の抗原と結合して免疫複合体となる。
4:免疫複合体が組織に沈着して好酸球が遊走してきて免疫反応による炎症反応を引き起こす(=3型アレルギー)