脳動脈瘤の形成メカニズムと好発部位
脳動脈瘤は、先天的な動脈壁の中脈欠損に、高血圧・動脈硬化などの後天的な要因や血管内皮の修復障害が加わり形成されると考えられている
動脈分岐部に先天的な中膜欠損が見られることが多く、分岐部の血管兵には圧力がかかり続ける。そこに高血圧などの後天的な要因が加わり、瘤状のふくらみが形成される。動脈瘤ないでは乱流などが発生し、動脈瘤がどんどん大きくなってしまう。動脈瘤の存在だけでは症状が出ないことが多いが、大きな動脈瘤になると神経圧迫による症状を呈することもある。
■脳動脈瘤の好発部位
脳動脈瘤の90%以上は内頚動脈の灌流域(willis動脈輪の前半部分)に形成される。約20%は多発性で、圧倒的に女性に多い。
好発部位として…
内頚動脈-後交通動脈(IC-PC)分岐部
前交通動脈(ACOM)
中大脳動脈(MCA)分岐部
の3つが代表的である。