β遮断薬とカルシウム拮抗薬の作用機序
β遮断薬とカルシウム拮抗薬はともに虚血性心疾患の治療薬だが、どのように使い分けられているのだろうか。
カルシウム拮抗薬について…
代表例:ベラパミル、ジルチアゼム、アムロジピン、ニフェジピンなど
機序:血管内へのカルシウム流入を阻害し、血管平滑筋収縮を抑制、つまり血管拡張作用がある。血圧を下げて後負荷を軽減。冠動脈の血流を増加させ、冠攣縮を抑制。
冠攣縮を抑制するためによく用いられる
β遮断薬について…
代表薬:アテノロール、プロプラノロール、ピンドロール
機序:交感神経のアドレナリン作動性β受容体を遮断する。その結果、心拍数、血圧、心筋収縮力を低下させ、心筋の酸素需要を軽減する。
冠攣縮を誘発する可能性があるので、異型狭心症には禁忌。