IgA腎症と非IgA腎症の違い
IgA腎症とは…
腎生検による光学顕微鏡所見でメサンギウム増殖性糸球体腎炎を呈し、蛍光抗体法でメサンギウム領域にIgA沈着が見られる疾患である。
一方、非IgA腎症とは…
光学顕微鏡でメサンギウム増殖性糸球体腎炎を呈するものの、蛍光抗体法でIgAの沈着をみとめないものである。
予後
IgA腎症の場合、一般的に経過はゆっくりだが20年で40%の人が腎不全に進行する。
非IgA腎症の場合、長期間蛋白尿が少く、腎機能の障害も殆ど無いまま安定経過する場合が多い。時に蛋白尿が増えて腎機能が悪化することもある。
日本ではIgA腎症のほうが多い。