Bartter症候群の病態生理
バーター症候群の病態生理
ヘンレループ太い上行脚におけるNa+K+2Cl-共輸送体の機能障害を生じる先天性疾患(常染色体劣性遺伝)であり、二次性のRAA亢進と低カリウム血症、代謝性アルカローシスをきたす。
Na+K+2CL-共輸送体はループ利尿薬の作用部位でもあり、その副作用と病態が類似する。ループ利尿薬の乱用によって二次性に同じ症状を呈する場合を偽性Bartter症候群といい、鑑別が必要。
Q、低K血症となるのはなぜ?
Na+とCl-の再吸収低下
集合管でのNa+再吸収up
それと引き換えにK+分泌up
低K血症→故に四肢麻痺、筋力低下
Q脱水、多飲となるのはなぜ?
Na+の再吸収障害で血中Na+が少ない。よって水を保持できずに脱水、故に多飲。
高カルシウム尿症…カルシウムの再吸収が低下するから(←これはなぜ?知ってる方教えてください…)
腎石灰化…高カルシウム尿症により
成長障害…低カルシウム血症により。