近位尿細管性アシドーシスの病態生理
近位尿細管性アシドーシス(Ⅱ型RTA)の病態生理
近位尿細管でのHCO3-の吸収障害が病気の本態である。正確にいうとHCO3-の再吸収に関わる輸送体や酵素の1つでも障害されると発症する。
Q、低K血症を呈するのは何故か?
A、 Na/HCO3-の共輸送体が障害される。近位尿細管におけるナトリウムの再吸収が低下するので集合管でのナトリウム再吸収が上昇することになり、電位依存性にカリウム分泌が上昇する。さらに、ナトリウムイオン喪失に伴う二次性のRAA系亢進が加わり、低カリウム血症を引き起こすと考えられている。