つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

ICG試験とはなにか

ICG試験とは(=インドシアニングリーン試験)

 

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インドシアニングリーンの構造式

 

 

肝予備能の指標として行われる色素負荷試験の一つ。静脈内に投与された色素(インドシアニングリーン:ICG)は血中のリポ蛋白に結合して肝臓に輸送され、類洞を通過する間に肝細胞に摂取され、抱合を受けることなく胆汁中に排泄される。ICGの胆汁への移行量は主として肝有効血液量と幹細胞の色素摂取量により決定されるため、肝有効血流量が減少した場合や、肝細胞摂取能が低下した場合に、ICGの血中消失速度は遅延する。通常ICG静脈注射後15分での血中濃度を測定し、血中停滞率(R15)を算出する。

 

つまり噛み砕いて言うと、ICGという色素は肝臓以外にはほとんど吸収されないので肝臓の能力を調べるには有効。静脈に注射して15分後にほとんどなくなっていたら(=10%以下になっていたら)問題なし。