動物の配偶子形成と受精のメカニズム
受験生物まとめ
■減数分裂の過程
始原生殖細胞→精原細胞(2n)→一次精母細胞(2n)→二次精母細胞n×2→精細胞n×4→精子×4
始原生殖細胞→卵原細胞(2n)→一次卵母細胞(2n)→二次卵母細胞n+第一極体
二次卵母細胞→卵+第2極体
ポイントとしては男性は始原生殖細胞から精子が4つ作られるが、女性の場合は一つの卵細胞になるのみである。
Q 6000万個の精子を作るには一次精母細胞は何個必要?
A 1500万個
【精細胞から精子への変態の過程】
大きく形態が変わる。
1:鞭毛が形成される→これにより泳ぐことが可能となる。
2:細胞質の喪失→いらない部分をカットして軽量化および機動力確保
3:ミトコンドリアの中片部への集中
【受精とその過程】
卵巣の中で完成した卵は卵膜に包まれ、その周囲を濾胞(卵胞)がとりまいている。生殖腺刺激ホルモンの働きによって排卵はほぼ一ヶ月ごとに起こる。卵が受精する場所は輸卵管である。卵が受精すると、性ホルモンを分泌する黄体が発達する。受精した卵は卵割を続けながら、ゆっくりと子宮に向かって移動し、約一週間で胚盤胞になり、子宮の壁に着床する。
受精の時までは減数分裂の第二分裂中期(二次卵母細胞の段階)で休止しており、精子の進入(受精)が刺激となって第二分裂を再開して減数分裂が完了して卵が形成される。
【性周期】
濾胞刺激ホルモン放出ホルモンby間脳視床下部
↓
濾胞刺激ホルモンby脳下垂体前葉
↓
濾胞に作用し、濾胞の成熟を促進
↓
成熟した濾胞からエストロゲン(濾胞ホルモン)が分泌
↓
エストロゲンの役割は
1:子宮内膜の肥厚を促進
2:濾胞刺激ホルモン放出ホルモンの分泌を抑制(フィードバック)
3:黄体形成ホルモン放出ホルモンの分泌を促進
↓
黄体形成ホルモン(by脳下垂体前葉)が成熟した濾法の排卵を促進
排卵後に残った濾胞は黄体となる
↓
黄体からはプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌され、妊娠の維持、濾胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌を低下させる。
妊娠が成立した場合→黄体が維持され、胎盤からもプロゲステロンが産生されるようになる。
妊娠が成立しない場合→黄体が退化し、プロゲステロンが減少した結果、子宮内膜がはがれ落ちる形で出血する(=月経)