レッドブルは栄養ドリンクではなく清涼飲料水
日本のレッドブルは栄養ドリンクではなく清涼飲料水
■リボビタンDからインスパイアされたレッドブル
レッドブルというと誰もが1度ぐらいは飲んだことがあると思いますけれども、あれって今世界で52億本も売り上げてるらしいです。凄いですよね。「翼をさずける」というキャッチフレーズ通り確かにメチャクチャ効きます。飲んだことない人はぜひお試しあれ。
「レッドブル」っていつどこで誕生したのかってちょっと疑問に思うところですけれども、実は日本の栄養ドリンクのリポビタンDから大きく影響を受けているようです。
今から25年前、オランダの消費財メーカーのサラリーマンがたまたまニューズウィークの日本高額納税者リストを見ていたら1位に大正製薬の社長の名前が。何で稼いでいるのか詳しく調べてみるとなんとリポビタンDという栄養ドリンクであることがわかりびっくり。
実際に飲んで見てるとものすごく元気になる。なんで今まで知らなかったんだろ!!と言うことで母国で売れば絶対儲かるだろ!と考えた。これが今のレッドブルになったようです。
■レッドブルって安全なの?
よく「レッドブル飲み過ぎて死んだ」なんてニュース聞きますよね。
例えば
・バスケットボール選手が試合中に3本のレッドブルを飲んで意識失い死亡。
・レッドブルを毎日4杯飲んでるスーパー店員が突然心臓発作で死亡。
などなど
こんな話聞いてると怖くなりますよね。原因としてはカフェインが入りすぎていて不整脈を起こしやすいとか色々言われていますが明確にはあまり解明されていなかったりします。もちろんレッドブル側は因果関係を完全否定。
でもカフェイン量も致死量には全然足りていないようなので、こういう方々はレッドブルを飲まなくても亡くなっていた可能性があったのではないかと個人的には思います。
因みに諸外国では・・・
フランスではカフェインの含有量が高過ぎて発売禁止。
カナダでは妊婦と子供はダメ、アルコールと一緒に飲むことも禁止。
(日本のどっかの居酒屋はレッドブルカクテル販売してますけど笑)
デンマークでは医薬品として薬局でのみ販売。
という状況らしいです。
■タウリンはラテン語で牛の意味。そして日本のレッドブルにはタウリンは入っていないという皮肉
レッドブルを飲むと何故元気になるのでしょうか?主に強壮作用のあるタウリンのお陰と言われています。
タウリンは体中の臓器にはたらき、心臓、肝臓、中枢神経、目なにおいて多彩な生理活性作用を持つことが報告されています。
かつてゼロ戦の戦闘機や潜水艦の操縦士は、暗闇での活動が中心で、その際には暗視野での視力が重要であり、大変な緊張感や疲労を伴いました。そこでタウリンが処方され操縦士の疲労回復や視力の回復に有効であったと言われています。
がしかし・・・!!
日本のレッドブルにはタウリンは入っていないんです。笑
タウリンをいれると医薬品の扱いを受けて自由な販売ができません。なのでレッドブル社はタウリンの代わりにアミノ酸のアルギニンを同じ量入れて販売しているのです。勿論タウリンの様な効果は期待できません。(だから日本では栄養ドリンクではなく清涼飲料水扱いです。レッドブル側はエナジードリンクと言い張ってますが・・・)
日本のレッドブルを飲んで元気になったと感じるのは大量のカフェイン+糖分+プラセボが原因ではないでしょうか。
因みにリポビタンDは栄養ドリンクとして販売しているのでタウリンが入っています。タウリン的観点からすればレッドブルよりもリポビタンDの方が強壮作用あるような気がしますがどうでしょう。。
左は日本のレッドブル。タウリンの代わりにアミノ酸のアルギニンが入ってる。
ミギはアメリカのレッドブルでタウリンが含まれてます。
下の方に警告で2cans max daily.と書かれていますね。
日本のレッドブルは46kカロリーなのに対してアメリカのは480kカロリー。
もはや全く別の飲み物のような気もしてしまいます。
みなさんはどう思われますかね?