つねぴーblog@内科専門医

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移転しました。

キシリトールが虫歯予防に良いのは何故か

キシリトールというのは化学的には糖アルコールの一種であり、スクロースと同程度の甘みをもつのにカロリーが4割ほど少ない。また熱を吸収し清涼感を出す。

このような物質がどうして虫歯予防に役立つのであろうか。

虫歯が何故起こるかというと、虫歯菌であるストレプトコッカスミュータンス菌が口腔内の糖を分解して乳酸にする事によって周りを酸性にし、それによって歯のエナメル質を溶かしてしまうのである。しかし、キシリトールの場合ミュータンス菌によって乳酸にされないので口腔pHを下げずに済み、エナメル質が溶けるのを防いでくれるのである。また、それだけでなくミュータンス菌はキシリトールを栄養として利用できないのにどんどんと取り込んでしまい、増殖に必要なエネルギーが確保できなくなる。よって長期間キシリトールを摂っていると口腔内の虫歯菌の一が減少するという報告があるらしい。

ただ、商品選びの注意点として、キシリトール配合と言ってもその割合が10%〜100%まで様々であり、出来るだけ高い方が望ましいし、またキシリトールと一緒に砂糖が混ざっている商品は虫歯対策としては効果がないので要注意である。