つねぴーblog@内科専門医

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サメが癌にならないのは本当か?

鮫が癌にならないのは何故だろうか。以前テレビで見た事をふと思い出したので調べて見た。大変面白い話題であると個人的には思う。スクアラミンという血管新生阻害剤がサメにの軟骨には豊富に含まれるようである。


ある細胞ががん化した時に、がん細胞は栄養を手に入れる為に周囲の毛細血管に血管新生を促し、がん細胞まで血管を伸ばしてもらおうとする。そうするとがん細胞は勢いを増して増殖し、更にはその血管を通じて他の部位に転移する事が出来るのである。しかしサメにあるスクアラミンは血管新生を妨害するので血管が伸びず、がん細胞が生き続ける事ができないというメカニズムであるようだ。

ここまで持ち上げて置いてあれだが、最近の観察結果によるとサメも癌になるようである笑

思えば「癌にならない」とはどういう科学的実験を経て主張されているのかいささか不明である。まさかサメを捕まえてきて生体内に発がん物質を打ち込んだのだろうか。。とはいえ、もしもスクアラミンで癌にならないということが大規模臨床試験で確かめられたのならそれは医学界としては革命的であるのでアメリカで臨床試験が行われたらしい。

が、「結果は有意差はなかった」とのこと・・・。
今でもスクアラミンを高額なサプリメントとして売っている会社もあるので気をつけましょう。。