つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

適応

いつ嫌気性菌を疑うか(横隔膜の上と下で分けて考える)

嫌気性菌感染をいつ疑うか 嫌気性菌とは酸素のない環境下で増殖する菌である。が、健常人においても消化管や口腔あるいは膣などの粘膜の常在細菌叢にも一部定着している。常在菌だけでは感染症を起こさずに無害であるが、何らかの原因によって宿主側の環境の…

頸部外傷における頚椎レントゲンの適応(カナダ頚椎規定)

頸部外傷においていつレントゲンを取るべきか(カナダ頚椎ルール:canadian C-spine ruleというものがあるので紹介) ■以下のすべてを満たせば頚椎レントゲンは必要ない 【危険因子の存在が1つもない】 ・65歳以上 ・危険な受傷機転(100km/h以上の自動車…

頸部外傷における頚椎レントゲンの適応(NEXUS)

頸部外傷の際に頚椎レントゲンを取るかどうかの指標NEXUSというものがある。 (NEXUS:national emergeny X-radiography utilization study) ■鈍的外傷患者において次の5つが揃えば頚椎レントゲンは必要ない (NEJM343:94-99,2000) ・意識障害なし ・神経学…

破傷風ワクチン接種の適応

破傷風ワクチン(破傷風トキソイド)接種の適応 ■破傷風とは 嫌気性菌であるclostridium tetani(破傷風菌)が産生する神経毒素によって全身の強直性痙攣や弓なり反張をきたす重篤な疾患である。破傷風菌は芽胞の状態で土壌に生息しており、皮膚の創傷面から…

各世代のセファロスポリンの違いと使い分け

各世代セファロスポリンの違いと使い分け 【超簡単にまとめると】 ・世代が進むに連れてグラム陰性菌をカバー グラム陽性菌に対しては第一世代>第二世代>第三世代 グラム陰性菌に対しては第三世代>第二世代>第一世代 第四世代は第一世代+第三世代 http:…

頭部外傷でCTを取るべきかどうかの適応

頭部外傷でCTを取るべきかどうかの基準 救急外来に頭部外傷で来た患者に頭部CTをとるべきかどうなのか。 重症度を以下のように軽度、中等度、高度に分けた場合、中等度〜高度が頭部CTの適応となる。 【軽度危険群】 症状:頭痛、めまいなど 対応:経過観察 …

混合型インスリン製剤とその適応

混合型インスリン製剤とは 糖尿病患者において経口血糖降下薬を何種類か併用しても血糖コントロールが難しい場合は生理的なインスリン分泌が低下していると考えられ、インスリン療法の適応となる。本来であれば基礎分泌と追加分泌を両方補うことのできる強化…

強化インスリン療法とその適応

◯強化インスリン療法とは 強化インスリン療法とは頻回のインスリン注射によって血糖変動を健常者に近づける方法。健常者の生理的なインスリン分泌は基礎分泌と追加分泌からなるが、強化インスリン療法では速効型インスリンと持効型インスリンを併用すること…

糖尿病のインスリン治療の適応

糖尿病の治療では経口血糖降下薬とインスリン療法がある。 インスリン療法の主な適応以下のとおり ・1型糖尿病 (膵臓β細胞が破壊されて絶対的なインスリン欠乏状態) ・重度の2型糖尿病 (インスリンの分泌が保たれている2型糖尿病であっても著明な高血…

心不全患者における治療薬選択

■重症度と推奨される治療薬 心不全の重症度と治療薬の選択*1 心不全で何の薬を用いるかは病態と重症度によって変わってくるが 主な選択肢は以下のとおり。 ・レニン・アンジオテンシン系阻害薬(ACEI,ARB) ・β遮断薬 ・利尿薬(ループ利尿薬、アルドステロン…

胃管とイレウス管の違い

【経鼻胃管】 経鼻胃管(NGtube)とは鼻から長いチューブを入れて胃とつなげる処置の際に用いる管を言う。治療だけでなく診断目的にも用いられる。 http://kango.pw/archives/1268 (適応) 胃内容物の吸引:上部消化管出血 胃洗浄:薬物中毒など 胃の減圧:…

血液培養とその適応

血液培養はいつ行うか 血液培養とは文字通り血液を採取して、その中に菌がいるかどうかを培養することにより確かめる手法である。重篤な感染が疑われる場合は抗菌薬投与前に2セットの血液培養採取が必要である。 血液培養の適応は原則的には血液の中に菌が…

プロカルシトニンはいつ測るべきか

◯プロカルシトニンとは プロカルシトニンとは血中カルシウムを低下させる働きのあるカルシトニンの前駆物質である。プロカルシトニンは通常であれば甲状腺で産生されるが、細菌、真菌などの感染症になると炎症性サイトカイン(IL1β、TNFα)の刺激により、甲…

観血的固定法と非観血的固定法の違いと適応

骨折治療:観血的整復固定法と非観血的整復固定法の違い 骨折の治療は主に整復、固定、リハビリテーションに分けられる。整復や固定はその方法により非観血的方法と観血的方法に分けることができる。 ざっくり言えば観血的・非観血的という言葉は文字通り、 …

市中肺炎の入院基準ADROPとは

肺炎の入院基準ADROPとは 日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインによれば肺炎の入院適応は以下のようになっている。 Age(年齢):男性70歳以上、女性75歳以上Dehydration(脱水):BUN21mg/dl以上Respiration(呼吸):SpO2が90%以下(PaO2が60…

中心静脈路確保の意味と適応

中心静脈路確保(中心静脈栄養法)とは 中心静脈とは体循環系の血液が右心房に流入する直前の上大静脈および下大静脈の幹にあたる静脈のことを言う。ここにカテーテルを通し、薬剤・栄養・輸液を行うことを中心静脈路確保という。カテーテルの経路としては、…