つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

血液

鉄欠乏性貧血でスプーン爪となる理由

スプーン爪の機序 スプーン爪(別名:匙状爪)とは 鉄欠乏性貧血に特徴的な爪。鉄欠乏性貧血とは鉄の欠乏によって赤芽球のヘモグロビン合成が低下して起こる貧血である。鉄は造血以外にも細胞増殖全般に必要な因子であるので、細胞分裂の盛んな爪は上手く増…

貧血:MCVとMCHCの見方

■そもそも貧血の定義とは 貧血とは血液中のヘモグロビン濃度が減少している状態と定義され、成人男子は13g/dl未満、成人女子や小児は12g/dl未満、妊婦や幼児は11g/dl未満と定められている。厳密には”赤血球総量の減少”とも定義されるが、その測定は簡…

トランスフェリンとフェリチンの違い

■鉄のおはなし 人の体内には3-4gの鉄があるが、全てがヘモグロビンと結合しているわけではない。 鉄の2/3がヘム鉄(ヘモグロビンと結合した状態) 鉄の1/3が貯蔵鉄(ヘモグロビンと結合していないもの=非ヘム鉄) 貯蔵鉄というのは名前の通り、貯蔵している…

TIBCとUIBCの関係

総鉄結合能(TIBC)とは全てのトランスフェリンに結合しうる鉄の量。 不飽和鉄結合能(UIBC)はトランスフェリンがあとどれくらい鉄と結合できるかを表す。 *トランスフェリンとは血液中の鉄輸送タンパクのこと。鉄には毒性があるため、トランスフェリンと結…

DICの分類と病態生理

DICとは…disseminated intravascular coagulationの略で播種性血管内凝固のこと。 悪性腫瘍や敗血症、外傷などの基礎疾患に合併して凝固系が亢進し、全身の細小血管内に微小血栓が多発して臓器障害が起こる病態。これにともなって凝固因子、血小板が大量に消…

FDP・Dダイマー上昇の意味するもの

FDP(フィブリン分解産物/フィブリノーゲン分解産物)とは何か ちなみにFDPとはfibrin and fibrinogen degradation productsの略 フィブリノーゲンやフィブリンがプラスミンにより分解されてできた産物の総称をFDPという。 FDPには ・Dダイマー ・D分画 ・E…

一次止血と二次止血の違い

■人の止血機構は大きく一時止血と二次止血に分けることができる。 一時止血とは… 血管が破けて出血した時にまず駆けつけてくれるのは血小板。血小板が血管が破れてできた孔にへばりつき(粘着)、とりあえず塞ぐ。勿論一個の血小板程度では到底塞ぐことがで…

間接ビリルビンと直接ビリルビンの違い

■ビリルビンとは体内のビリルビンの多くは老化した赤血球が脾臓などの網内系で破壊されることによって生じる。 赤血球が破壊されるとヘモグロビンが放出され、ヘモグロビンはヘムとグロビンに分解される。ヘムタンパクは更に鉄イオン(3)とビリベルジンに分…