つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

骨粗鬆症を疑ったら

骨粗鬆症に関してメモ

 

◯骨粗鬆症の診断

骨密度測定では若年成人骨密度YAM(yong adult mean)の80%未満を骨量減少、YAMの70%未満を骨粗鬆症と定義する。また、椎体骨折や大腿骨近位部の脆弱性骨折があればYAM<80%で骨粗鬆症と診断される。

*骨密度測定では手(利き手でない方)、胸腰椎、大腿骨頚部を測定

 

◯ステロイド使用中・使用予定の患者ではどうするか

ステロイド長期使用では30〜50%で骨折の合併が認められる。骨密度は最初の1年間で10%弱低下する。

ステロイド使用予定患者では以下の骨折予測スコアを計算し、3点以上であれば骨粗鬆症予防・治療の適応となる。(ステロイドパルスのみでは要らないが、後療法するのであれば必要)

【骨折予測スコア】

・年齢:50歳未満→0点、50〜65歳→2点、65歳以上→4点

・ステロイド量:5mg/day以下→0点、5〜7.5mg/day→1点、7.5mg/day以上→4点

・腰椎骨密度(YAM):80%以上→0点、70〜80%→2点、70%未満→4点

・既存骨折:あり→7点

・ビスフォスフォネート治療:あり→ー4点

 

◯骨粗鬆症の治療

様々あるが、大腿骨頸部骨折予防にまでエビデンスがあるのはビスホスホネート、エストロゲン、活性型ビタミンDのみ。

・ビスフォスフォネート(第一選択)(ボナロン®、フォサマック®、ベネット®など)

活性型ビタミンDよりもステロイド誘発性骨粗鬆症に対して骨密度の維持に優れている。が、怖い副作用として顎骨壊死をきたす可能性があるので事前に歯科受診必要。

また、刺激性が強く食道潰瘍のリスクが有るため、早朝にコップいっぱいの水で内服して座位で30分居なければならないので注意。

・ビタミンD製剤(ワンアルファ®、エディロール®など)

骨折に関してはビスフォスフォネートに比べたら効果は弱いがカルシウム製剤と併用ではビスフォスフォネートより効果ある。入院中で歯科受診などできない場合であればまずはビタミンD製剤とカルシウム製剤の併用が無難。

ちなみにエディロール®(エルデカルシトール)は他のビタミンD製剤よりも骨吸収を抑制する効果が強く、ワンアルファ®(αカルシトール)よりも骨折リスク低下の効果ある。

・カルシウム製剤

骨密度を上げるが、カルシウム製剤単剤で骨折を減らすエビデンスは無い。投与量が1000mgでは冠動脈疾患が増加するので500mg程度を内服することが多い。また、高カルシウムになると尿細管障害を起こして腎機能が悪くなることがある。定期的なフォローは必要。

 

また追記します。