つねぴーblog@内科専門医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

移転しました。

心エコーでの右室拡大の鑑別

心エコーで右室拡大を見たら考えるべき病態

→右室圧負荷、右室容量負荷、右室心筋疾患

 

(心エコーでの右室拡大の一例)

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●右心系の圧負荷をきたす病態

1,肺高血圧あり、左房圧上昇なし=肺血管の問題

→原発性肺高血圧症、膠原病、慢性肺塞栓症など

→肺実質の問題=肺性心

 

2,肺高血圧あり、左房圧上昇あり=左心系の問題

→左室収縮不全・左室拡張不全

→僧帽弁疾患、大動脈弁疾患

 

3,肺高血圧なしの場合=肺動脈弁の問題

→肺動脈弁・漏斗部狭窄など

 

●右心系の容量負荷をきたす病態

1,シャント疾患(ASD、PAPVRなど)

2,三尖弁逆流

 

●右室心筋疾患

1,不整脈原性右室心筋症

2,心筋梗塞など