つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

ステロイド投与前の検査と予防投与

ステロイドでは種々の副作用が生じうるため、投与前にスクリーニングが必要。

 

◯病歴・身体所見の確認

・消化性潰瘍や消化管出血の既往

・内服薬の確認、NSAIDSの中止

・高血圧、下腿浮腫、心不全の有無

◯検査

・B型肝炎スクリーニング(無症候性キャリア、既感染者にステロイド投与すると劇症化しうる。HBs抗原、HBc抗体、HBs抗体のチェックは行っておく)

・糖尿病の有無(血糖値、HbA1c)

・脂質異常症チェック(LDL/HDLコレステロール、中性脂肪)

・胸部レントゲン(結核の潜在性再燃が起こることがあるため。プレドニゾロン15mg/day以上を1ヶ月以上投与するような場合はTスポット®やクォンティフェロン®などでもスクリーニングを行うと良い。

・骨密度測定(腰椎・大腿骨頚部)、胸腰椎X線

・眼科受診(白内障や緑内障のチェック)

 

治療開始後は、

脂質:初期は2−4週間ごと、以降は1−6ヶ月ごと

HbA1c:初期は一ヶ月ごと、以降は1−6ヶ月ごと

骨密度・胸腰椎X線:半年〜1年毎+適宜

眼科受診:必要に応じて。診察で何もなければ1年毎など。

 

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【副作用予防策】

・胃潰瘍予防(胃潰瘍既往者、NSAIDS使用者、高齢者、ステロイド高用量投与時)

→プロトンポンプ阻害薬(タケプロン、オメプラール等)

 

・骨粗鬆症予防(4項目のスコアで合計3点以上で治療介入)

◯既存骨折:なし→0点、あり→7点

◯年齢:50歳未満→0点、50−64歳→2点、65歳以上→4点

◯ステロイド投与量(プレドニン換算mg/day):5点未満→0点、5−7.4→1点、7.5以上→4点

◯腰椎骨密度(%YAM)80以上→0点、70−80→2点、70以上→4点

ガイドラインで第一選択薬として推奨されるものはビスホスホネート製剤としてアレンドロネート(フォサマック®)やリセドロネート(ベネット®)これらビスホスホネートが禁忌の場合は活性型ビタミンD3製剤などを検討する。

 

・ニューモシスチス肺炎の予防(以下の場合リスク有り)

・プレドニン20mg/dayを一ヶ月以上

・他の免疫抑制剤を併用中

・リンパ球減少(<400)やIgG低値(<700)

・その他多発血管炎性肉芽腫症などある場合

→ST合剤(バクタ®)の使用を検討

 

 

また追記します。

 

参考文献)

・新・日常診療での薬の選び方・使い方

https://www.ntt-east.co.jp/smc/aboutus/byoin-kokai/h27/pdf/cd_top3/ms07_110280XX99000X_SteroidPulseTherapy.pdf