とある内科レジデントの雑記帳

元「とある研修医の雑記帳→つねぴーblog」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

皮質性感覚障害とは何か

感覚は表在感覚、深部感覚、皮質性感覚に大別される。

 

表在感覚→触覚や痛覚、温度覚が含まれる

深部感覚→振動覚や位置覚が含まれる

 

そして皮質性感覚には二点識別覚、触覚、位置覚、運動覚、重量覚、立体覚、皮質性消去などがある。これらはBrodmannの1〜3野(頭頂葉の一次感覚野)が障害された時に出現する。また頭頂葉白質病変の場合には皮質性感覚だけでなく、表在感覚も軽度障害される。後述する皮質性消去については皮質性感覚障害は皮質障害だけでなく皮質下の障害でも出現しうる。

 

brodmannの脳地図で1−3次野の位置を確認(一次体性感覚野)

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ブログで解説!50回理学療法士・作業療法士国家試験問題 50P56(大脳の領野と部位) | トレンドの樹

 

 

【それぞれの検査方法】

二点識別覚:ノギスを用いて、皮膚の2点を刺激して、それぞれが別の刺激と認識できるかどうか。最初は広い間隔から初めて徐々に狭めていく。指先なら2mmぐらいまでわかる。身体のどこでやるかで識別覚はかなり異なるので、左右対称の場所で実施するのが重要である。

 

・触覚による文字の判読(被験者に目を閉じてもらい、手掌に数字や文字を書いて判読できるかどうか)

 

・触覚による体部位認知(被験者の身体のあちこちを軽く触れて、触られた部分に反対側の手の指で正確に触ることが出来るかどうか。右頭頂葉に障害があると、身体の左の触れられた部分に右手で正確に触ることができなくなり、次いで左手でも出来なくなる。

 

・立体覚および触覚による物体の認知(被験者に目を閉じてもらい、消しゴムや鉛筆、乾電池などに触ってもらいその性状で何かを答えてもらう。物体の感覚がわからなくなるのが立体角の障害。脊髄後索障害などによる深部感覚障害の時に立体覚は障害されることが有る。)

 

・皮質性消去(左右対称的な部位に別々に触れればどちらもわかるが、両方同時に触れられると、片方に触れたことしかわからない現象。触られたことがわからない側が異常感覚であり、責任病巣は対側の頭頂葉皮質。)

 

・重量覚(10円玉と乾電池など明らかに重さの異なるものを閉眼して持たせてわかるかどうか。健側と比較が大事。)

 

また追記します。