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把握性筋強剛とは何か

把握性筋強剛とは何か

 

患者に手を強く握らせ、次に急に手を開くように命じてもしばらくは握ったまま手を開くことを出来ない現象を把握性筋強剛(把握ミオトニア)という。これは筋強直性ジストロフィーや先天性筋強直症、軟骨形成異常性筋強直症などで見られる。

 

把握性筋強直のように筋肉がうまく弛緩できないことをミオトニアという。健常人であれば、筋細胞はある程度の刺激が加わると筋収縮が起こり、刺激をやめると弛緩してすぐに元の状態に戻る。一方で筋強直性ジストロフィーの患者では筋細胞の被刺戟性が亢進しているのでわずかな刺激でも興奮してしまい、一度興奮すると弛緩できずにその状態が持続してしまう。

 

筋強直性ジストロフィーの患者のミオトニアには把握ミオトニア以外にも舌の叩打ミオトニア母指球の叩打ミオトニアなどがある。母指球の叩打ミオトニアは母指球筋を打腱器で叩くと、母指は内転し、すぐにはまっすぐにならない(percussion myotoniaとも)。舌のミオトニアは舌を叩くと舌の筋収縮が起こりクローバー様の変形をする。

 

【把握性筋強直の例】

手を強く握ってから、手を開くように命じても下の写真のように完全に開くことが出来ない状態。

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筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy) | 一般社団法人 日本筋ジストロフィー協会

 

 

ちなみに、把握反射は全く別物で前頭葉障害を示唆する。↓参考

把握反射の方法とその意義(+動画で紹介) - つねぴーblog