つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

腹壁反射の方法と意義

腹壁反射とは表在反射の1種。表在反射とは皮膚または粘膜の刺激に寄って筋肉の収縮が引き起こされる反射。消失していたら錐体路障害もしくは反射弓障害を疑う。

 

◯腹壁反射の方法

患者に臥位になってもらい足を軽く曲げてもらい、腹壁を弛緩させる。腹部をハンマーの後ろや爪楊枝などで腹部外側から正中に向かってこする。それで腹筋が収縮して腹壁が動いて見えたら陽性と評価。深呼吸して呼気時の最後に行うと評価しやすい。目視でわかりにくければもう片方の手で腹部を触れて収縮を感じるかどうか確かめる。

 

上腹部、中腹部、下腹部に分けて検査する(下図参照)。

上腹部の腹壁反射は第6-9胸髄

中腹部の腹壁反射は第9-11胸髄

下腹部の腹壁反射は第11胸髄-第1腰髄

の高位に脊髄に中枢がある。

 

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◯腹壁反射の意義

腹壁反射は陽性が正常であり、反射の消失で異常である。亢進は特に病的意義はなく正常である。腹壁反射の消失は錐体路障害反射弓障害のどちらかで起こる。

よって腱反射消失+腹壁反射の一部消失があれば、反射弓の障害を考える。腹壁反射が消失してても腱反射が亢進していれば錐体路障害を考える。

 

胸髄レベルの高位診断では四肢筋力や末梢神経の情報が頸髄や腰髄に比べて少ないので腹壁反射は重要な情報源である。ただ、健常人でも腹壁反射が消失している人もいるので注意(肥満患者、経産婦、高齢者など。)片側だけ消失していれば病的意義があるが、両側消失していれば肥満などが原因で考えられるので病的意義は乏しい。