つねぴーblog

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

収縮期血圧で心不全の状態を分類する(クリニカルシナリオ)

急性心不全の予後改善には急性期での治療開始が重要と考えられており、病院前あるいは救急外来などの急性期で簡易に治療方針を決定できるように収縮期血圧に着目したクリニカルシナリオというものがある。

 

簡単にまとめ

◯CS1(クリニカルシナリオ1)

急激発症

収縮期血圧140以上

主病態はびまん性肺水腫

全身の浮腫は軽度

心機能は保たれた急性の心充満圧上昇

 治療:NPPV、硝酸薬、容量負荷があれば利尿薬

血圧110以上であれば硝酸薬推奨(初期推奨流量10〜20μg/分もしくはニトロスプレー)。

全身性の容量負荷があればニトロと併用して利尿薬も考慮。が、ニトロ単剤で血圧が30〜40下がる患者では必要なし。

 

◯CS2

症状は徐々に進行し、体重増加を伴なう

収縮期血圧100−140

病態としては全身性浮腫が顕著。肺水腫は軽度。

臓器障害の出現(腎機能障害、肝機能障害、貧血、低アルブミン血症)

治療はNPPV、硝酸薬。容量負荷があれば利尿薬

・心充満圧上昇や全身性浮腫が有り、呼吸困難と体重増加所見が有る時は利尿薬投与(初期推奨投与量は20〜40mg)

・血圧110以上であれば硝酸薬も投与(初期推奨流量10〜20μg/分もしくはニトロスプレー)

 ◯CS3

収縮期血圧100以下

急激OR緩徐な発症

低心拍出量もしくは心原性ショックが主病態

(多くの患者は進行した終末期心不全の像を呈する)

全身性浮腫や肺水腫は軽度

治療:体液貯留所見が見られなければ容量負荷、血圧100以下および低灌流が持続していれば血管収縮薬(ノルアドレナリン)投与

 

◯CS4(=急性冠症候群)

急性心不全の症状、徴候

急性冠症候群の診断

治療:ACSの治療

 ◯CS5(=右心不全)

急激または緩徐な発症

肺水腫はなし

右室の機能不全

全身性の静脈うっ血所見

 

また追記します。。

 

参考文献)

・ER/ICU診療を極める1救急・集中治療医の頭の中

・http://www.jhf.or.jp/publish/pro/hint/c4/hint002.html

・https://www.jstage.jst.go.jp/article/shinzo/48/9/48_1107/_pdf