つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

意識障害で心電図をとるべき理由

意識障害の原因は多岐に渡る。原因の覚え方としてAIUEOTIPSが有名↓

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意識障害患者に対してはルーチンで心電図検査が推奨されるが一体何を見ようとしているのか。心電図で検出しうる意識障害の原因について簡単にメモ。

 

◯高カリウム血症

→P波消失、QRS幅延長、テント状T波

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◯高カルシウム血症→QT短縮

◯低カルシウム血症QT延長

 

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◯低体温

→オズボーンJ波

著しい低体温時には心室内伝導遅延が発生し、QRS終末部に著明な結節とJ部分の上昇にST上昇を伴った波形が見られる。J波とはQRSとST部分の接合部のことであるが、著明な低体温の他、心筋梗塞やブルガダ症候群のST上昇と類似することがある。

最も、オズボーン波が出現するほどの低体温では心電図を取らずともわかりそうではあるが。

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◯薬剤性

・wideQRS(by不整脈薬)

・QT延長(by向精神薬)

・QRS延長(by三環系抗うつ薬)

 

◯脳出血、くも膜下出血

・ST低下、陰性T波、QT延長など。

特異的な心電図変化ではないが、頭蓋内病変でも心電図変化が生じることは頭の片隅に入れておいたほうが良いかもしれない。