つねぴーblog@内科専攻医

アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。名前は紆余曲折を経てつねぴーblogに戻りました

テガダーム、ハイドロサイト、デュオアクティブ、ハイドロサイト、ソーブサンの違い

ERでよく使うドレッシング材(被覆材)の整理

 

◯テガダーム(ポリウレタンフィルム剤):他のドレッシング材の固定材として用いられることが多い

(↓テガダームの一例)

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テガダームなどのポリウレタンフィルムの特徴は粘着性があること、透明であること、防水性で水を通さないが酸素は通すという点である。水疱などを保護するという意味で直接皮膚に貼る場合と、他のドレッシング材を固定する二次ドレッシング材として用いられる場合がある。例えばソーブサン(アルギネート創傷被覆材)やポリウレタンフォームで創部を保護してからテガダームで覆うといった使い方をされることが多い。

 

◯デュオアクティブ(ハイドロコロイド剤):浸出液の少ない褥瘡や皮膚潰瘍に向いてる

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デュオアクティブなどのハイドロコロイド剤はシート状になっていて、外側が疎水性、内側が親水性コロイド粒子を含む粘着面になっている。デュオアクティブ自体に粘着能力があるので後述のソーブサンのように他のフィルム材を併用する必要がない。

ハイドロコロイドは浸出液が少なく、炎症や感染徴候のない創傷に良い適応。排泄物などによる汚染やチューブなどの医療用具による圧迫が懸念される部位の保護という意味でも使える。

逆に、浸出液が多いような創面ではハイドロコロイドが崩壊するから不向き!

【デュオアクティブの種類】

デュオアクティブCGFはクッション性をもたせた厚い構造になっているのに対して、デュオアクティブETは薄くしなやかなものもある。

 

 

◯ハイドロサイト®(ポリウレタンフォーム):浸出液の多い傷に向いている

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ハイドロサイトは3層構造になっており、水蒸気透過性のフィルム層、高親水性ポリマーで出来た吸収層、創部接着面の3層。創部接着面の素材がポリウレタンであり、これが湿潤環境を維持しつつ、過剰な水分は上の層の高親水性のポリマー層で吸収され、更に過剰な水分は外側の水蒸気透過性フィルム層から揮発させることが出来る。

 

◯ソーブサン(アルギネート創傷被覆材):止血能力が非常に高い綿

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海草の昆布から抽出されたアルギン酸塩を繊維状に加工して作られた被覆材。浸出液を吸収してゲル状に変形して創面の湿潤環境を保つことが出来る。

また、ソーブサンは柔らかな不織布状になっていて、ちぎって使用できるので形や量を創部に応じて自由に調節できる。また、自重の20倍の吸収力を持つので浸出液を吸収して素早くゲル化する。ゲルは柔らかく、創傷面に固着しないので交換も楽。そしてソーブサン最大のウリはその止血能力!ゲル状になる時にカルシウムイオンを放出して創部を止血可能。大抵の新鮮な出血はソーブサンで数分間圧迫して患部を挙上すれば止血が得られる(たとえワーファリンを服用していても)。

ソーブサンの欠点は(という程ではないが)粘着性がないので、他に何らかのフィルム材でその上を覆う必要がある。

★ソーブサンのようなアルギン酸塩被覆材として『カルトスタット』などもある。

 

また追記、更新します。