つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

オピオイドローテーションとは何か

オピオイドローテーションとは癌性疼痛の患者に対して用いているオピオイドの種類を他の種類のオピオイドに変更することである(オピオイドスイッチングとも)。

オピオイド製剤には色々あるが、特にモルヒネ、オキシコドン、フェンタニルの3つが代表的。これらのオピオイドの疼痛緩和としての薬効は同程度であることが知られているが、耐性の出現や難治性の副作用、そして投与経路の変更(例えば内服ができなくなった場合に貼り薬に切り替え)などで他のオピオイド製剤へ切り替えが必要になることがある。

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画像参照)オキシコンチン -

 

【オピオイドローテーションをいつ行うか】

・今使っているオピオイドで効果不十分の場合。

→異なるオピオイド間では交叉耐性が不完全なので、オピオイドの種類を帰ることで鎮痛効果の改善や投与量の減少が認められることがある。

・オピオイドの副作用軽減目的

→オピオイドスイッチングにより先行オピオイドやその代謝産物によって引き起こされている副作用が改善することがある。

・オピオイドの投与経路の変更が必要な場合(内服から貼付薬など)

 

よくある例としては

・フェンタニルは他剤と比較して便秘の副作用が軽いので便秘の改善目的にモルヒネやオキシコドンから変更することがある。

・内服困難になった患者に対して貼り薬のあるフェンタニルパッチへの変更。

など

 

・他のオピオイド製剤に切り替える時にどのぐらいの分量にすればよいのか

オピオイド間の力価の換算表は以下の通り

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画像参照)オキシコンチン -

 

スイッチングの目的が疼痛緩和の場合は、換算表の通りの量で投与するが、副作用の軽減目的の場合は換算比よりも3−5割減量させて開始する。もちろん換算表は目安であるので個々の疼痛や副作用に注目しながら適宜調節していく。

 

また追記します。