つねぴーblog

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尿酸高値の原因と鑑別

尿酸高値の原因と鑑別

 

尿酸の基準値は男性:3−7mg/dl 女性2-7mg/dl

日本痛風・核酸代謝学会の診断基準によれば男女を問わず、7.0mg/dlを超えると高尿酸血症、2mg/dl以下の場合を低尿酸血症と定義されている。

 

◯高尿酸血症の原因

尿酸の値が高くなる原因は単純に言えば体内での合成量が増えるor 腎臓からの排泄が低下するのどちらかである。尿酸はプリン体であるアデニンやグアニンが代謝されて産生されるので、高プリン体食(肉類、魚介類、サプリメントなど)の摂取や抗がん剤投与によって核蛋白の崩壊亢進によって尿酸値は高値になりうる。が、それ以外にも蛋白摂取量が増えるとグリシンのヌクレオチドへの取り込みが増加して尿酸生成量も増加する。

 

鑑別としては以下のものがある。

・特発性痛風

・メタボリックシンドローム(内臓脂肪蓄積に伴なう尿酸産生の亢進に加えてインスリン抵抗性や高インスリン血症によって腎臓での尿酸排泄が低下するようになり血中尿酸値は上昇する)

・プリンヌクレオチド代謝関連酵素異常症(レッシュナイハン症候群:X連鎖の遺伝子疾患。HGPRT欠損)

・核酸代謝の亢進による産生亢進(白血病、悪性リンパ腫、高プリン体食の過剰摂取など)

・ATPの代謝亢進による産生亢進(糖原病Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ、Ⅵ)、アルコール摂取

・腎からの排泄低下:腎不全、バーター症候群

・薬剤性(プラジナミド、サイアザイド系降圧薬、サリチル酸製剤など)

 

◯尿酸高値=痛風ではない

尿酸は人では溶解度が約7.0mg/dlと言われており、それ以上の高濃度になると尿酸は関節などに沈着して痛風を発症させる。が、痛風発作時の尿酸値は必ずしも高いわけではなくむしろ、急激に尿酸値が上昇したり低下した場合に発作が起こる。故に、尿酸値が正常だからと言って尿酸ではないとはいえない。身体所見で痛風結節の有無を確認することが重要。痛風の確定診断は関節液の尿酸結晶を確認すること。

 

また追記します。