つねぴーblog@内科専攻医

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つぎあし歩行(tandem gait)とその意義

つぎあし歩行(tandem gait)とその意義

 

つぎあし歩行とは一方の足先ともう一方のあしのかかとが交互につくようにしながら直線状にまっすぐ歩かせるテストのことである。重度の運動失調があればつぎあし歩行などするまでもなく、真っすぐ歩けないということがわかるが、軽度の小脳失調を見る場合には良い方法である。

 

つぎあし歩行では体を支える面積を狭くしてわざと不安定にさせているので小脳症状が強い患者では歩行不可能な場合が多い。重度の小脳障害があれば大きく足を開いてバランスを取りながらゆっくりと歩行しなければバランスを保持できない。なお、小脳障害以外にもつぎあし歩行ができなくなる疾患はあるのでつぎあし歩行テスト不可=小脳障害と短絡的に考えてはならない。

 

★また、つぎあし歩行テストはパーキンソン病とパーキンソン症候群の鑑別にも有用である。パーキンソン病ではパーキンソン症候群患者に比べると歩行時の左右の幅が非常に狭いので、パーキンソン症候群患者につぎあし歩行をさせると普段よりも歩きにくくなるのでうまく出来ない場合が多い。

10歩以上のつぎあし歩行ができなければパーキンソン病よりもパーキンソン症候群を示唆する。