とある内科レジデントの雑記帳

元「とある研修医の雑記帳→つねぴーblog」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

いぼ(尋常性疣贅)のメカニズム

いぼのメカニズム(memo)

 

【いぼ形成のイメージイラスト】

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http://www.skin-clinic.jp/222.html

 

尋常性疣贅とはいわゆるイボのこと。原因としてはヒトパピローマウイルス2型、27型、57型感染によるものが知られている。プールサイドや脱衣場など裸足で歩く場所などで感染が成立することが多い。

皮膚の小さな傷口からヒトパピローマウイルスは皮膚の基底細胞に感染する。感染した細胞はウィルスの刺激によって増殖を繰り返し、肥厚する。その後、パピローマウイルスは角質細胞にも侵入し、角化細胞も過剰に増殖させる。こうして盛り上がった角化細胞がいわゆるイボと呼ばれるものである。多くの場合は無治療でも数年で自然に消失するが、急速に大きくなっている場合は感染力が強く、体の他の場所にも出現したり、他人に移してしまう可能性もあるので凍結療法など治療が必要になる。液体窒素でイボになっている組織をまるごと凍結させると感染組織が壊死を起こすため物理的に除去することができる。

 

ヒトパピローマウイルスは皮膚の分裂の盛んな細胞に感染しているので、削って取ろうとすると、細胞が傷ついて余計増殖してしまうので削るのは禁忌(魚の目とは違う)。