つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

健忘症と記憶障害の違い

健忘症と記憶障害の違い

 

◯記憶障害とは

記憶障害とは記憶の3段階である「記銘」「保持」「想起」のいずれかが障害されて新しいことを覚えられなくなったり、思い出すことができなくなたりする状態である。

記銘:入力情報を脳内で処理できる形に符号化すること

保持:外部からの情報を脳内に貯蔵する

想起:脳内に保持している情報を再生する

 

◯健忘症とは

記憶には

・陳述的記憶(言葉や絵などで他者に説明できるような記憶)

・手続き記憶(社会的な作法、道具の使い方などのように習慣や身体で覚えた記憶)

とがある。

陳述記憶には日々の出来事や体験した事柄の記憶からなる出来事の記憶と言葉の意味や知識と知っている記憶(意味記憶)とがある。

健忘症とはこれらの記憶障害のうち、特に出来事の記憶のみが障害された状態を言う。

 

☆健忘症には前向性健忘と逆行性健忘とがある。

前向性健忘とは健忘症を発症してから囲碁の出来事に関することを忘れてしまうのに対して逆行性健忘とは健忘症を発症する前に起きた出来事について忘れてしまうことをいう。前向性健忘では新しい出来事を覚えられないため、例えば診察後待合室で待っててもらい、再度診察するときにさえも初めて診察を受けるような素振りを呈したりする。逆行性健忘では新しい出来事は正常に記憶しているが、以前の出来事に対する記憶が失われるので例えば頭部外傷で逆行性健忘が生じている場合は、怪我をする前にどこで誰と何をしていたのか全く覚えていないこともありうる。