つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

湿疹と発疹と皮疹の違い

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湿疹と発疹と皮疹の違い

 

紛らわしい言葉の整理

 

◯湿疹の定義

とある教科書によると「湿疹とは種々の外的な刺激が、主として経皮的に生体内に侵入することにより生じる、皮膚における炎症反応である」と説明される。

→湿疹とは皮膚炎と同義

 

湿疹の臨床経過は多様であるが典型的には次の通り。

炎症により毛細血管の拡張(紅斑)

→続いて細静脈から浸出液により皮膚が膨らむ(滲出性丘疹)

→更に滲出が進む(小水疱)

→炎症細胞の量が増える(膿疱)

→大きくなった水疱や膿疱が破れる(湿潤)

→滲出した浸出液が固まる(結痂)

→炎症反応を起こした皮膚病変が新陳代謝で消失する(落屑)

→治癒せずにリモデリングしてしまう(苔癬化)

 

一方で、

 

◯発疹の定義

発疹とは皮膚に現れる変化の総称。発疹=皮疹=皮膚病変である。

つまり湿疹が病態の表す言葉なのに対して、発疹は形態学的な徴候を意味する言葉。

皮膚病変を見た時に、瞬時に「発疹がある」ということは出来るが、「湿疹である」ということはできない。繰り返しになるが発疹は形態学的な症候であるのに対して湿疹は病態だからである。

 

 

参考文献:皮膚科疾患ビジュアルブック、レジデントノート「皮膚診療ができる!診断と治療の公式44」