鼠径ヘルニアへの対応(メモ)
鼠径ヘルニアへの対応
鼠径ヘルニアは腹圧により影響を受ける。
立位で出現するが臥位になると消失する事がも少なくないので必ず立位で診察する。
また、息こらえやお腹に力を入れてもらい腹圧を上げる方法も効果的である。
鼠径ヘルニアの場所は鼠径靭帯より頭側。
下服壁動静脈より外側であれば外鼠径ヘルニア、内側であれば内鼠径ヘルニア。
尚、鼠径靭帯より尾側であれば大腿ヘルニア。
鼠径ヘルニアは通常圧迫により還納出来るが、ヘルニア門より出た状態で完全にはまり込んでしまうことがある(→ヘルニア嵌頓)。
ヘルニア嵌頓では血行障害により発赤、腫脹、そして絞扼性イレウスと同じように腹部膨隆や排便や排ガスの停止、嘔吐、発熱などの症状が出現し、緊急手術が必要。
◯検査でCTは必要か
CTで外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニアもしくは大腿ヘルニアのいずれかのタイプも画像的に診断も可能なので有用。また、嵌頓が起こっていて腸閉塞の状態かどうかも評価できる。尚、仰臥位では検出できない鼠径ヘルニアも腹臥位になると腹圧により検出できる場合がある。
また追記更新します。