つねぴーblog

元「とある研修医の雑記帳」。アウトプットが趣味です。医学以外の事も投稿するやもしれません。

急性心筋梗塞の初期対応MONAの意味

心筋梗塞の初期対応→MONA

MONAとはMorphine, Oxygen, Nitrate, Aspirinの頭文字を取ったもの。

 

M:モルヒネ

痛みが強ければ。が、これは対症療法ではない。疼痛が強いと交感神経亢進により心負荷が増加するためそれを防ぐという意味合い。

 

O:酸素療法

心筋梗塞は心筋の相対的、ないしは絶対的な酸素不足状態であるため酸素投与が必要。が、SpO2が100%など高い状態での酸素投与は有害との報告も多数あり、ルーチンでの投与は推奨されない。

 

N:ニトログリセリン

狭心症発作では速やかに効果が出るため強く推奨されるが、心筋梗塞ではあまり効果は期待できない。更にショック時(収縮期血圧90mmHg以下)や右室梗塞時では血管拡張により病態を更に悪化させるので禁忌

 

A:アスピリン

アスピリンは抗血小板作用により血小板の凝集や粘着を阻害することが出来るので心筋梗塞のような動脈血栓症には効果は抜群。脳出血リスクなどが強くない限り、投与が強く推奨されている。ST上昇型心筋梗塞ガイドラインでもクラス1の推奨。バイアスピリンを咀嚼投与。

 

おまけ)

ヘパリンも急性心筋梗塞時に用いられるが、これは単独では効果が乏しい。ガイドラインでは「急性冠症候群患者を対象とした小規模の試験では、ヘパリン単剤投与での有効性は認められず、アスピリンとヘパリンの併用投与が推奨される」とされている。