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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

麻酔における脱窒素とは何か

麻酔

肺内には多量の窒素が存在しているため、全身麻酔をする前には100%酸素をマスクから投与し、脱窒素(窒素を追い出す)を行う。これを行っておくことにより気管挿管のときに呼吸が止まり新鮮な酸素を体内に取り込めなくなっても数分間であれば耐えられるということである。純酸素によるマスク換気を5分以上行うとPaO2は空気呼吸時の5倍近くなり、数分間無呼吸でも低酸素にならないと言われている。

 

とある報告によると脱窒素化を行ってから酸素を停止してSpO2が80%以下になるのにかかる時間は

・正常成人で約8分40秒

・肥満成人で約3分間

・中等度の疾患を持つ患者で約5分30秒

とのこと。健常人であればさほど問題にならないことかもしれないが、高度の肥満患者あるいは肺疾患を持つ患者では十分な脱窒素を行っておく必要がある。

 

(参考)

Preoxygenation :Best Method for Both Efficacy and Efficiency? | Anesthesiology | ASA Publications