とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

インフルエンザ濾胞とは何か(+写真)

インフルエンザ患者の咽頭後壁には特徴的なリンパ濾胞が出現することが知られている(=インフルエンザ濾胞)。半球形で周囲の色調に比べて紅色(周囲が白色)になり境界明瞭の濾胞になる。緊満で光沢を帯びているように見えるためイクラ様とも例えられる。

 

【わかりやすいイラスト】

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画像参照:http://kenshindock.com/influenza-rinpa-157

 

【インフルエンザ濾胞の一例】

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http://www.hhk.jp/gakujyutsu-kenkyu/ika/141125-070000.php

 

上の写真はインフルエンザ濾胞(大きさ3mm程)、下の写真influenza follicle budsはインフルエンザ濾胞の芽であり1mm程。濾胞になる初期段階のものと考えられる。

 

インフルエンザ濾胞は感染後2,3時間後には出現すると言われており診断に非常に有用。インフルエンザ迅速検査では感染後12時間ほど立たないと陽性にならない(しかも感度6割程度)、インフルエンザ濾胞はより早期にインフル感染を捉えることが出来る。ちなみに感度は95.46%,特異度98.42%と非常に診断能に優れている(参考文献参照)。新型インフルエンザでも同等の値。検査全盛時代において大事にしたい身体所見の1つと言えるかもしれない。

(※ちなみにインフルエンザウィルス以外でもアデノウィルスやエコーウィルスでも咽頭のリンパ濾胞が出現することが知られているが、これらは濾胞の形がいびつで周囲との境界不明瞭、イクラが破けてしまったような形をしており区別可能。)

 

 

【インフルエンザ濾胞の一例その2】

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画像引用:http://idconference.cocolog-nifty.com/idconference/2012/01/influenza-folli.html

 

【インフルエンザ濾胞の一例その3】

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画像引用:http://pmj.bmj.com/content/early/2016/07/27/postgradmedj-2016-134271.full

 

参考文献:Posterior Pharyngeal Wall Follicles as Early Diagnostic Marker for Seasonal and Novel Influenza