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とある研修医の雑記帳

東京から大阪の医学部へ亡命して研修医になった人のブログ。勉強のまとめ、思いつきの考察、ちょっとした雑学などなど。アウトプットが趣味です。

インフルエンザの診断基準と迅速検査の適応

ER 診断基準・スコア 論文 適応 感染症

インフルエンザの診断基準と迅速検査の適応

 

インフルエンザ診断マニュアルによると

「インフルエンザ流行期に以下の4つを満たす場合にインフルエンザと診断される」

・突然の発症

・高熱

・上気道症状

・全身倦怠感などの全身症状

 

非常に簡潔でわかりやすいが、「インフルエンザ流行期で無い時は?」「3項目だけだとダメなのか?」など色々と疑問が出てくる。少し文献を調べると次のような論文があった。

www.ncbi.nlm.nih.gov

 

The simple heuristics (fever and cough; fever, cough, and acute onset) were helpful when positive but not when negative. The most useful and accurate clinical rule assigned 2 points for fever plus cough, 2 points for myalgias, and 1 point each for duration <48 hours and chills or sweats. The risk of influenza was 8% for 0 to 2 points, 30% for 3 points, and 59% for 4 to 6 points; the rule performed similarly in derivation and validation groups. Approximately two-thirds of patients fell into the low- or high-risk group and would not require further diagnostic testing.

 

ここでは先程の簡易診断基準をもう少し踏み込んだスコアが提唱されている。

簡単にまとめると、以下の4項目、合計6点満点で評価する。

1点:48時間以内の急性発症

1点:悪寒もしくは盗汗

2点:筋肉痛

2点:発熱かつ咳嗽

◯インフルエンザ流行期の場合

4点以上:インフルエンザの確率54% →治療必要

3点:インフルエンザの確率26% →迅速検査が必要

2点以下:インフルエンザの確率6.8% →迅速検査も不要

◯インフルエンザ流行期と非流行期の間

4点以上:インフルエンザの確率23% 迅速検査が必要

3点:インフルエンザの確率8.4% →迅速検査も不要

2点以下:インフルエンザの確率1.9% →迅速検査も不要

◯インフルエンザ非流行期の場合

4点以上:インフルエンザの確率6.5% →迅速検査も不要

3点:インフルエンザの確率2.1% →迅速検査も不要

2点以下:インフルエンザの確率0.4% →迅速検査も不要